この人は、
魔界うんちゃらかんちゃら・・・
の主人公を、
無謀にも描こうとし、動機(顔)はそこから始まり、
こりゃ難しいわ、
(あの色気絶頂期の小畑絵でも不評くらうんだもん、)
オリジナルに変更しちゃえ、と、
衣装が変わったという・・・。
だけどその余韻に、背景で「糸」が光っていました。
球体関節人形の造形に「妖艶さ」を見る。
ドールは目と口が少々病的にうつるので、
元気な色気の妖艶さを出したい。
しかし、完璧な姿を披露してオーラが出ている色気よりも、
運動などで限界つくして、へばって、息が上がって、
汗かいてるほうが、 えろい。
悩ましいところです。
そういえば、作監が恩田さんでした。
恩田さんの絵をはじめて見たとき、
それが<理想としていた絵=最終地点>だったので、
もう絵描かなくていいや、
もうすでに目標としていた絵がこの世にあるんだもん、
この人の絵見てれば私努力しなくていいや、・・・と、
描く努力をやめました。
「どれだけ美の集積を行っても画家は自分の自画像を描いている。
そういった愚かな絵を描かないように。」
女性の描く男性絵は、女性の雰囲気が残っています。
野郎の体に女性の頭部くっつけたような、
筋肉完璧に描きこなせばいいとかそういう問題ではなく、
無骨さがないというか、ペンの圧力も関係するのか。
そういった雰囲気を抜こうとしても抜けなくて、
自分の絵を見ていて、いやです。
だから恩田さんの絵は、女性の雰囲気は抜けたうえで美しいから、
目標とする絵がすでにあるんだったらいいや、と。
その後から現在に至るまで気が向いたら描いています。