古都、奈良の都と古梅園を思いながら描いたキャラクターです。
(画材・彩色)
●紙 イタリア ファブリアーノ アルティスティコ・エキストラホワイト
●墨 古梅園 『梅花墨』 菜種油煙
茶墨のため、最後の写真が実物に近い色味です。
主線含めすべて筆描きです。
●古梅園製 純金泥
主に、梅のおしべ・花粉・瞳に使用。
●草木染め 茜(赤根) アルミフリー
媒染材(アルミ)不使用のため、薄味の朱色となっております。
主に、梅の枝角、瞳・アイメイク・口紅・手指、
勾玉・中国と日本の飾り結び(アジアンノット)・
南米のマクラメ装飾アクセサリー に彩色しております。
お菓子でもアルミフリー、アルミ製鍋を使わないことも
広まりつつあるので、草木染め彩色においても使わないことに決めました。
・草木染めにも金属媒染が多く使われておりますが、
和紙に使用された鉄媒染により錆びてしまったことで、
文化財保護においては鉄媒染ご法度となりました。
・ログウッドは銅媒染で群青色になりますが、
その後の時間経過で灰色になります。
このため、ログウッドの本来の色は灰色だと思います。
・藍染めは空気で藍色に変化しますが、直射日光に置き続けた結果、
元の緑色に戻りました。
草木染め彩色の実験は二年程度のため、
草木染めの耐用年数は不確かではありますが、
暗所保管で二年、色を保持しております。
夏の直射日光にあてて実験した絵は、
3カ月後にはこのありさまです。
経年劣化による色抜けを前提とし、墨で光影は描き込んでありますので、
色が抜けても墨絵の部分は残ります。色はおまけです。
もう少し、あと2~3年かけて草木染め実験を続けようと思い、
この間に基礎画力を上げようと考えていました。
自分の絵が立体化(フィギュア化)しても
どこも破綻が見られないほどの画力があればと思います。
●ホワイト 胡粉
●筆 松月堂製 熊野筆 アニメーター御用達
アニメーションが日本画でもあるということの
原点回帰を意識し、使用しました。
スキャナが壊れているようで、今回は写真となりました。
そもそも大きな絵はA4スキャナに入らず、
検索外商品があらわれる昨今では、
どのスキャナ機を購入すればいいのかわからない状態です。
以前も書きましたが、私の画風で全身像を描こうとすると
A4の3~5倍が必要です。
今のままですと頭部だけでいっぱい、
全身描くことに慣れていきたいものです。